花木紹介
チューリップ
チューリップは花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。これまでに数えられないほどの品種が誕生し、現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。品種は、開花期の早生、中生、晩生そして原種の4つに大別され、さらに来歴、花形と草姿などによって15系統に分類されています。例えば、一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなどがあります。
ユリ
ユリは花姿や草姿、開花期などがさまざまで、多くの園芸品種があります。減少したとはいえ、日本には、ヤマユリやササユリ、テッポウユリなどが野山に自生しており、古くから愛されてきました。庭植え、鉢植え、切り花に加え、ゆり根を食用にするなど、さまざまな楽しみ方があります。
交配してつくられた品種には、大きく分けて、オリエンタル系(オリエンタル・ハイブリッド)とスカシユリ系(アジアティック・ハイブリッド)の2つの系統があり、このほかテッポウユリ系やササユリやヒメサユリなどの野生種がよく栽培されています。
カサブランカ
ユリの仲間であり、オリエンタル系の銘花です。純白で、直径が20cm以上にもなる大輪花です。丈夫で育てやすいと言われています。
ハイビスカス
ハイビスカスは、赤や黄色、白、ピンク、オレンジ色など原色の鮮やかな花色が魅力の熱帯花木です。花の寿命はほとんど1日限りですが、大輪の品種や涼しい季節は2日もつことがあります。一般に親しまれているのは鉢植えのハイビスカスで、販売時にはほとんどに矮化剤が散布されており、高さ30cm程度のものが多く見られます。しかし沖縄などで地植えされている株は3m程度まで大きく伸びます。
プルメリア
プルメリアは丈夫で、1年を通じて開花する性質があるため、熱帯花木を代表する種類として世界中の熱帯地域で広く植えられています。花には芳香があり、ハワイではレイにも使われます。枝は多肉質で柔らかく折れやすいですが、乾燥に強く、冬に乾かし気味に管理すると0℃近くまでの寒さに耐えます。
ヒマワリ
ヒマワリは明るく鮮やかな黄色い花が元気を与えてくれる植物です。草丈30cm程度の矮性品種から3mを超えるロシアヒマワリ、また切り花用など、さまざまな品種があります。花は黄色系の舌状花と、黒や茶色、黄色などの管状花からなり、小輪から大輪、一重咲きや八重咲きの品種など多種多様です。観賞以外にも、タネを炒って食用にしたり、油を搾ったり、飼料に利用することもあります。
コスモス
コスモスの花は、ピンクや白に加えて濃赤、黄やオレンジ色、複色が登場し、年々カラフルになっています。性質はいたって丈夫で、日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。
日本の秋の風物詩となっているコスモスは、コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)という種類です。メキシコの標高1600m以上の地域に自生し、日本と同様に、秋になると道路わきや休耕地で、ピンクやまれに白い花を咲かせて群生するのが見られます。
リンドウ
リンドウは秋の山野草の代表的なものです。本州、四国、九州に分布し、人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に見られます。人気が高く、薬草としても広く知られています。
春に細い芽が伸びてきて、ササの葉に似た細い葉をつけ、茎は次第に立ち上がります。夏が過ぎると茎は次第に横に倒れ、秋が過ぎたころから、先端に小さな蕾をのぞかせます。蕾は渦状に巻いた状態で、日を追うごとに伸びます。そして、暖かい日ざしのなかで、青紫色で5裂した筒状の花を数輪開きます。花後にはさや状の果実がつき、秋も深まるころには葉が枯れて休眠に入ります。
園芸的改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。
菊
日本の代表的な花のひとつです。菊花展などで見られる観賞菊に用いられ、花の直径が20cm前後となる大菊、懸崖仕立てや盆栽仕立てで楽しむ小菊、江戸時代までに日本各地で楽しまれていた伝統的な菊づくりの古典菊、アメリカで鉢植え向きに品種改良され、日本に入ってきた洋菊などがあります。
ポインセチア
ポインセチアはメキシコの山地原産のユーフォルビア・プルケリマ(Euphorbia pulcherrima)を改良してつくられました。野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので、最低温度10℃以上で管理しましょう。1年で枯らしてしまうことが多く、草花のように扱われていますが本来は低木です。沖縄などでは庭で数mほどに大きく育っているのを見かけることがあります。
シクラメン
シクラメンは赤からピンク、白などの定番色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、さらには香りをもつ品種まで、毎年次々と新品種が発表されています。八重咲き品種はタネがつきにくく、花もちがよいといった特徴があります。また、個性的な斑の入る緑葉のほかに、シルバーリーフあるいはプラチナリーフと呼ばれる銀葉があり、花とのコントラストが美しく、より気品高い印象を感じさせます。
シンビジウム
シンビジウムは、東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできてきた洋ランです。ランとしてはたいへん丈夫で、寒さにも強く、定期的に植え替えを行い、明るい日ざしに当てるようにすれば、よく育ち花を咲かせます。
「チューリップ」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-215>2018年5月28日アクセス
「ユリ(百合)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-218>2018年5月28日アクセス
「ハイビスカス」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-81>2018年5月28日アクセス
「プルメリア」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-460>2018年5月28日アクセス
「ヒマワリ」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-216>2018年5月28日アクセス
「コスモス」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-325>2018年5月28日アクセス
「リンドウ」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-235>2018年5月28日アクセス
「大ギク(大菊)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1073>2018年5月28日アクセス
「小ギク(小菊)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1274>2018年5月28日アクセス
「古典ギク(古典菊)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1273>2018年5月28日アクセス
「ポットマム(洋菊)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-277>2018年5月28日アクセス
「ポインセチア」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-276>2018年5月28日アクセス
「シクラメン」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-159>2018年5月28日アクセス
「シンビジウム(シンビジューム)」<https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-130>2018年5月28日アクセス